こんな症状で悩んでいませんか?
- 走り始めは痛いが、休むと楽になる
- 練習後にアキレス腱がズキズキする
- かかとが腫れて靴が当たって痛い
- 痛みが怖くて本来のフォームが崩れる
- 大事な試合が近いのに練習できない
アキレス腱炎とは
アキレス腱炎は、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)の反復的な収縮が続くことで筋肉疲労が蓄積し、柔軟性を失った筋肉がアキレス腱や腱付着部を過度に引っ張り続けることで炎症が起こる症状です。
長距離ランナーや、長時間の立ち仕事をする方に多く見られます。短距離走の選手はアキレス腱への負荷が大きすぎるため、炎症を起こす前に肉離れやアキレス腱断裂に至ることが多く、アキレス腱炎は比較的少ないとされています。
アキレス腱炎は一時的な疲労ではなく、筋肉の過緊張が解消されないまま負荷がかかり続けることで発症・慢性化します。「安静にすれば治る」と繰り返すうちに、炎症の慢性化や腱の変性が進むこともあります。
よくある原因パターン
練習量の急増・オーバートレーニング
急にランニング距離を増やしたり、インターバル練習を増やすことで下腿部の筋肉疲労が追いつかなくなる。
トレーニング後のケア不足
練習後のストレッチが不十分なまま積み重なり、腓腹筋・ヒラメ筋が慢性的に硬直した状態が続く。
足部・足関節・股関節の筋アンバランス
足底の内在筋(足虫様筋など)の弱化、後脛骨筋・腓骨筋・ヒラメ筋のアンバランスにより、足アーチが崩れてアキレス腱への負荷が増大する。深層では股関節周囲の筋力不足が下腿への負担集中につながる。
あなたはどこを治療していますか?
「アキレス腱が痛い」——その痛みはどこから来ているのか、正確に把握できていますか?
よくあるのが、アキレス腱が痛むからといってアキレス腱だけをケアするパターンです。湿布を貼る、マッサージする、安静にする。それでも繰り返す場合、原因は別のところにある可能性が高いです。
痛みは結果です。アキレス腱炎の場合、本当の問題は腱そのものではなく、腱を過度に引っ張り続けている筋肉の状態と、それを引き起こしている身体全体のアンバランスにあります。
なぜ分析が必要なのか?
アキレス腱炎において確認すべきことは複数あります。
- 炎症の主な部位はどこか(腱中央部・付着部・内側など)
- 腓腹筋・ヒラメ筋の緊張度と硬結の位置
- 深層筋(長母趾屈筋・長趾屈筋・後脛骨筋)への関与はあるか
- 足アーチの状態(扁平足・ハイアーチ)
- 足関節・股関節の筋バランスの崩れ
これらを確認せずに施術しても、一時的な緩和にとどまり、再発を繰り返すことになります。
慢性化ループ
アキレス腱炎が繰り返される方には、共通したループがあります。

安静にすれば炎症は落ち着きます。しかし筋肉の硬さや足部のアンバランスは解消されていないため、練習を再開するとまた同じ負荷が腱にかかり、再発します。
このループを断つには、「痛みを取る」だけでなく、「なぜ腱に負荷が集中するのか」の原因まで変えることが必要です。
改善を組み立てる
改善への4STEP
STEP1|炎症と痛みの緩和
鍼治療で腓腹筋・ヒラメ筋の筋緊張を緩和し、アキレス腱部の血流を改善。炎症の修復を促します。運動は一時中止が基本です。
STEP2|深層筋へのアプローチ
表層の腓腹筋・ヒラメ筋だけで改善しない場合、長母趾屈筋・長趾屈筋・後脛骨筋など深層筋の緊張を確認し、刺鍼範囲を広げます。足底筋(足底部付着部の圧痛)も確認対象です。
STEP3|柔軟性の回復
炎症が落ち着いたら、ストレッチで腓腹筋・ヒラメ筋の柔軟性を取り戻します。筋肉が温まった状態(入浴後・運動後)が最も効果的です。炎症がある状態でのストレッチは逆効果になるため、タイミングの判断が重要です。
STEP4|再発しない身体づくり
足底内在筋・後脛骨筋・腓骨筋・股関節周囲筋のバランスを整えるリハビリを行い、アーチの機能を回復。アキレス腱への負荷が分散できる身体を構築します。

当院の治療方針
新潟すばる鍼灸・リハビリ整体は、「感覚ではなく、分析から改善を設計する」ことを治療の基本方針としています。
症状が出ている部分だけを処置するのではなく、なぜその部分に負荷が集中するのかを分析し、原因から変えていくアプローチをとります。
鍼治療は北京堂鍼灸浅野式をベースとした多鍼・深鍼を用い、筋肉の深部まで直接アプローチします。筋肉内の血管拡張と筋緊張の緩和を促し、炎症修復を同時に進めます。リハビリはMSMメソッドに基づき、弱化した筋肉の活性化と動作パターンの修正を行います。
「また再発した」を繰り返さないための身体づくりが、当院の目標です。


鍼治療のポイント
主な刺鍼ターゲット
腓腹筋・ヒラメ筋の過緊張を中心に、筋肉の硬結部位に多鍼アプローチします。ふくらはぎ中央部には脛骨神経が走行しているため、中央への直接刺鍼は避け、両サイドから中央に向かって刺鍼する方法をとります。これにより神経への影響を避けながら、深部までしっかりアプローチします。
表層の腓腹筋・ヒラメ筋で改善が不十分な場合は、長母趾屈筋・長趾屈筋・後脛骨筋(ヒラメ筋の深層に位置)への刺鍼も行います。アキレス腱付着部の内側に痛みがある場合は、足底筋の圧痛を確認して治療対象に含めます。
運動を中止した状態で平均2〜3回の施術で痛みが落ち着いてきます。その後1〜2回施術を継続しながらストレッチで柔軟性を回復し、競技復帰を目指します。
運動療法のポイント
アキレス腱への負荷が集中する根本には、足部・足関節・股関節周囲の筋力アンバランスがあります。
足底内在筋(足虫様筋など)が弱化すると足アーチが崩れ、後脛骨筋・腓骨筋のアンバランスが足関節の不安定さを生みます。これがふくらはぎへの代償的な過緊張につながります。
リハビリでは以下を段階的に進めます。
- 足底内在筋の活性化(アーチ機能の回復)
- 後脛骨筋・腓骨筋のバランス調整
- 股関節周囲筋(中殿筋など)の強化による下肢全体の荷重分散
- 競技動作に向けたフォーム修正
炎症が残っている時期は負荷のかかる運動は避け、段階的に進めることが重要です。
よくある質問
Q. ストレッチをしているのに良くならないのはなぜですか?
A. 炎症がある状態でのストレッチは、腱に負荷をかけるだけで逆効果になることがあります。まず鍼治療で炎症と筋緊張を解消し、その後にストレッチを行う順番が重要です。
Q. 安静にすれば治りますか?
A. 安静で炎症は落ち着きますが、筋肉の硬さや足部のアンバランスは変わりません。再開するとまた同じ場所に負荷が集中するため、根本原因へのアプローチなしでは再発を繰り返します。
Q. 試合が近いのですが、何回くらいで練習に戻れますか?
A. 運動を中止した場合、平均2〜3回の鍼施術で痛みが落ち着いてきます。その後1〜2回の施術とストレッチで柔軟性を回復しながら段階的に復帰する流れが一般的です。ただし炎症の程度や慢性化の状況によって異なります。
Q. 腓腹筋・ヒラメ筋以外が原因になることはありますか?
A. あります。表層筋を治療しても改善しない場合、長母趾屈筋・長趾屈筋・後脛骨筋など深層筋が原因になっていることがあります。また足底筋の関与も確認が必要です。当院では改善の反応を見ながら、刺鍼範囲を調整して対応します。
