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ぎっくり腰【急性腰痛】

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ぎっくり腰【急性腰痛】

こんな症状で悩んでいませんか?

  • 急に腰が痛くて動けない
  • 動けなくて仕事に行けない
  • 安静にしても治らない
  • 普通に歩くことができない
  • 何度もぎっくり腰を繰り返している

一つでも当てはまる場合、そのぎっくり腰は「安静にしていれば自然に治る」だけでなく、原因を分析して対処することで、早く・そして繰り返さない形で改善できる可能性があります。

このページでは、ぎっくり腰がなぜ起こるのか、どのような状態が身体に起きているのか、そして改善のためにどのような考え方があるのかを、できるだけわかりやすく解説します。

ぎっくり腰とは

ぎっくり腰のイラスト

ぎっくり腰の定義は医学的にはっきり決まっているわけではありませんが、一般的には「いきなり起こる強い腰痛」を指します。

ぎっくり腰の特徴

  • いきなり起こる腰痛
  • 痛みで立てない、腰を伸ばせない
  • 座っている姿勢や腰を曲げると痛みが軽減する
  • くしゃみや咳で痛みが出る

当院では、ぎっくり腰の多くを「大腰筋の筋痙攣で起きる腰痛」と捉えています。

大腰筋は腰椎の側面から足の付け根(小転子)につく、腰の中でも最も深い場所にある筋肉です。腸の後方に位置するため直接触れることが難しく、痛みの場所も本人にははっきり認識しづらいのが特徴です。

大腰筋は股関節を曲げる働きをしているため、傷めると筋肉が伸ばせなくなり、「腰が伸びない」「腰を伸ばすと痛む」「腰を曲げていると楽」という状態になります。

*悪化したり時間が経過すると、曲げるのも伸ばすのも痛む状態になることがあります。これは、曲がった姿勢の維持や痛みへの防御反応によって、周囲の筋肉まで過緊張を起こすためです。

急にきた強い腰痛のすべてが、大腰筋による「ぎっくり腰」というわけではありません。多い順に並べると、以下のような原因があります。

① 腰部の筋肉性の痛み(大腰筋以外)
大腰筋が原因のぎっくり腰は「腰が伸ばせない、立てない」状態になるのが特徴です。一方、それ以外の筋肉(起立筋・多裂筋・中殿筋など)を傷めた場合は、「腰が曲げられない、動かせない」といった、歩けるけれど動かすと痛むタイプになります。大腰筋単独であればシンプルなぎっくり腰ですが、複数の筋肉を同時に傷めると、いろいろな動きで痛みが出るようになります。大腰筋とこの筋肉性の痛みを合わせると、急性腰痛の8割近くを占めます。

② 腰部の靱帯の痛み
筋肉の次に多いのが靱帯の損傷です。力を入れていない不意な体勢や、外からの強い力が加わった際に起こりやすく、主に棘間靱帯を傷めます。重い荷物を持ち上げた際に痛める例が多く見られます。

③ 急性ヘルニア
腰への負荷で椎間板から髄核が飛び出し、神経を圧迫することで痛みやしびれが起こります。通常は前屈時に症状が出ますが、受傷直後は椎間板のダメージや炎症により、曲げても伸ばしても痛む状態になることがあります。これには鍼治療は効かず、炎症が収まるまで安静にするしかありません。*失禁や脱糞を伴う場合は、緊急で手術が必要になります。

④ 尿管結石
ぎっくり腰と間違われやすい病気の一つです。腎臓でできた結石が尿管を通過する際、腰や背中に強烈な痛みが出ます。体が揺れたり振動すると痛みが増すため、「歩けない、動けない」状態になることがあります。

⑤ 圧迫骨折
高齢者の場合、くしゃみや咳、軽い転倒などでも起こることがあります。受傷から数週間は炎症により、どの動きでも痛みが出ることがあり、ぎっくり腰と間違われることがありますが、これも鍼治療では改善しません。

これらが疑われる場合は、治療の前後でお伝えしています。ただし、実際に治療をしてみないとはっきりしないケースもあります。大腰筋への治療で改善が見られない場合は、病院での確認をおすすめしています。

「痛む場所」と「繰り返す原因」は違うことがある

一度きりのぎっくり腰であれば、大腰筋の痙攣を鍼治療で緩めることで、多くの場合は普通に生活できるようになります。受傷から3日以内であれば1回、時間が経過していても3回以内程度で改善するケースがほとんどです。

しかし、ぎっくり腰を「何度も繰り返す」場合は、話が変わってきます。

繰り返し起こる背景には、多裂筋・大殿筋・腹筋群といった、体幹や骨盤を支える筋肉の筋力低下や、筋力バランスの崩れがあることが多く見られます。

支える力が弱くなると、姿勢が崩れます。猫背や反り腰といった姿勢の悪化が進み、その結果、腰まわりの一部の筋肉(大腰筋を含む)に負担が集中しやすくなります。負担が集中した筋肉は緊張しやすく、疲労が蓄積した状態になり、些細な動作がきっかけで再び痙攣を起こす、というパターンです。

つまり、急性期の痛みを鍼治療で緩めることは、あくまでスタートラインです。動けるようになった後、支える筋肉を鍛え直さなければ、同じ場所に負担が集中する状態は変わらず、再発を繰り返すことになります。

慢性化・再発のループ

  1. 支える筋肉(多裂筋・大殿筋・腹筋群など)の筋力低下
  2. 姿勢の悪化(猫背・反り腰)
  3. 一部の筋肉(大腰筋など)への負担集中
  4. 緊張・疲労の蓄積
  5. きっかけとなる動作でぎっくり腰が再発
  6. 1に戻る

このループを断ち切るには、痛みが出た筋肉を緩めるだけでなく、負担が集中する原因になっている筋力バランスそのものを見直す必要があります。

改善を組み立てる

ぎっくり腰の改善は、状態によってアプローチが変わります。

急性期(発症直後) まずは痙攣を起こしている大腰筋を鍼治療で緩め、動ける状態に戻すことを優先します。

再発を繰り返している場合 急性期の痛みが落ち着いた後、多裂筋・大殿筋・腹筋群を中心とした筋力バランスの改善と、姿勢の修正に取り組みます。ここを行わずに「治った」と判断してしまうと、同じ経過を繰り返しやすくなります。

改善への4STEP

STEP1|分析 どの筋肉が痙攣し、どの筋肉の弱化・アンバランスが背景にあるのかを確認します。

STEP2|緩める 鍼治療で大腰筋をはじめとした緊張筋を直接緩め、動ける状態を取り戻します。

STEP3|鍛える 多裂筋・大殿筋・腹筋群など、体幹と骨盤を支える筋肉を鍛え、負担の集中を減らします。

STEP4|再発させない 姿勢の修正と筋力バランスの維持により、同じ場所に負担が集中しない身体をつくります。

鍼治療の施術イメージ 新潟すばる鍼灸・リハビリ整体
運動療法イメージ 新潟すばる鍼灸・リハビリ整体

鍼治療のポイント

大腰筋の痙攣には鍼治療が最も効果的です。理由は、直接筋肉に届く治療だからです。

マッサージや整体、お灸、電気治療器は体表からの間接的な施術のため、大腰筋のような深部の筋肉には十分な効果が出にくいのが実情です。また、痙攣している状態でストレッチをして伸ばそうとすると、強い痛みを伴います。

鍼治療であれば、深部の筋肉に対しても必要な長さの鍼を用いることで、しっかりと届かせることができます。この「原因の筋肉に直接治療できる」点が、鍼治療が短期間で効果を出せる理由です。

リハビリのポイント

急性期の痛みが治まり、動けるようになった段階からは、再発を防ぐための身体づくりに移行します。

  • 多裂筋:腰椎を分節ごとに支える深部の筋肉を活性化する
  • 大殿筋:骨盤を安定させ、股関節の過度な負担を減らす
  • 腹筋群:体幹全体を支え、腰への負担を分散させる

これらを鍛えることで、姿勢の悪化(猫背・反り腰)を修正し、一部の筋肉に負担が集中しない身体をつくっていきます。大腰筋を緩めただけで終わらせず、支える力を取り戻すところまでを改善のゴールとしています。

よくある質問

Q. ぎっくり腰は何回くらいの治療で良くなりますか?
A. 受傷から3日以内であれば1回、時間が経過している場合でも3回以内で、動ける状態まで改善することがほとんどです。

Q. 何度もぎっくり腰を繰り返しています。毎回同じ治療でいいですか?
A. 繰り返す場合は、大腰筋を緩めるだけでなく、多裂筋・大殿筋・腹筋群の筋力バランスを見直すことが必要です。急性期の治療だけで終えると、再発しやすい状態が続いてしまいます。

Q. 病院に行くべきか、鍼治療を受けるべきか迷っています。
A. 急性ヘルニア・尿管結石・圧迫骨折など、鍼治療では改善しない病気が隠れていることがあります。強い違和感がある場合や、治療をしても改善が見られない場合は、病院での確認をおすすめしています。

Q. 安静にしていた方がいいですか?
A. 痛みが強い急性期は無理に動く必要はありませんが、大腰筋の緊張が原因であれば、鍼治療で緩めることで比較的早く動けるようになります。

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