こんな症状で悩んでいませんか?
- タオルを絞ると肘に激痛が走る
- 手作業で肘がズキッと痛む
- スポーツでパフォーマンスに支障がでてる
- パソコン仕事で肘に鈍い痛みが続く
- 湿布や安静を繰り返しても治らない
一つでも当てはまる場合、その肘の痛みは「安静にして様子を見る」だけでは根本から解決しない可能性があります。
このページでは、肘の痛みがなぜ繰り返されるのか、どのような状態が起きているのか、そして改善のためにどのような考え方があるのかを、できるだけわかりやすく解説します。
なぜ改善しないのか?
「痛みの場所」と「原因の場所」は違うことがある
肘が痛い。動かすとズキッとする。
こうした症状があると、多くの方は「肘そのものが悪い」と考えます。
しかし、テニス肘(外側上顆炎)・ゴルフ肘(内側上顆炎)・野球肘の多くは、肘だけが悪いのではなく、肘の上下(手首・前腕、そして肩)にある筋肉の使い方の偏りが、結果として肘に集中している状態です。

前腕の筋肉は、手首を動かすたびに肘の骨膜を引っ張っています。この牽引が繰り返されることで炎症が起こり、痛みとして現れます。
つまり、肘の痛みは「結果」であって、発生源は前腕や肩手にある可能性が高いのです。
あなたはどこを治療していますか?
ここで一つ、考えてみてほしいことがあります。
「あなたが今受けているケアや治療は、どこに向けられていますか?」
湿布・安静・肘のマッサージなどは、痛みや炎症を一時的に和らげるためのアプローチです。それ自体は必要な場合もあります。
しかし、肘の痛みが繰り返される場合、「痛みを減らすこと」と「その痛みを生み出している発生源に対処すること」は、別のことです。
痛みはあくまでも現象・結果です。肘に感じる痛みが「肘だけの問題」とは限りません。
手掌部の筋力低下、前腕屈筋群・伸筋群のアンバランス、肩甲帯の可動域制限など、身体のどこかに蓄積した負担が肘に集中することで、痛みという現象が起きている場合があります。
痛みを和らげても、その発生源が残っていれば、同じ場所にまた負担が集まり、症状が戻ります。これが「繰り返す肘の痛み」が起きやすい理由の一つです。
肘の痛みに必要な原因分析
なぜ分析が必要なのか
テニス・ゴルフ・野球など、種目によって負担のかかり方はまったく異なります。デスクワークでの反復動作が原因の方もいます。
急性期(痛め始めたばかり)なのか、慢性期(骨膜まで炎症が及んでいる)なのかによっても、必要な対応は変わります。
実際に何が起きて肘の痛みが出ているのかを十分に分析することで、正しい改善の方向性を見つけることができます。分析なしに施術を始めることは、地図なしに目的地を目指すようなものです。
原因例
〈表層問題〉
前腕屈筋群の持続的緊張による内側上顆の骨膜炎症(ゴルフ肘・野球肘)。前腕伸筋群の持続的緊張による外側上顆の骨膜炎症(テニス肘)。
〈深層問題〉
オーバーワークによる筋疲労の蓄積。手掌部の筋力低下(握る動作を支える虫様筋など、関節安定性を担う筋肉の機能不足)。前腕屈筋群と伸筋群の力のバランスの崩れ。肩甲帯の可動域制限により、本来肩や体幹で受けるはずの負荷が肘に集中している状態。
慢性化ループの考え方
肘の痛みを繰り返す方に共通するのは、痛みが引いた後も、発生源となっていた筋力バランスの崩れがそのまま残っていることです。
痛める → 安静にする → 痛みが引く → 同じ使い方に戻る → また痛める
このループの背景には、手掌部・前腕・肩甲帯の筋力バランスが崩れたまま日常動作や競技に復帰していることがあります。骨膜の炎症が治まっても、負担が集中しやすい状態が変わっていなければ、同じ場所に同じ負荷がかかり続けます。
このループを断つには、「痛みを取る」だけでなく、「なぜ肘に負荷が集中するのか」の原因まで変えることが必要です。
改善を組み立てる
肘の痛みの改善には、ふたつの柱が必要です。
緩める
過緊張した前腕屈筋群・伸筋群を直接緩め、骨膜の炎症の修復を促す。
整える
弱化した手掌部の筋肉や肩甲帯まわりの筋肉を活性化し、肘への負荷が集中しにくい身体を作る。
慢性化はどちらか一方では不十分です。緩めるだけでは再発する。鍛えるだけでは今ある炎症は治まらない。両方を同時に進めることで、本質的な改善が可能になります。
改善への3STEP
STEP1|炎症と痛みの緩和
鍼治療で前腕屈筋群・伸筋群の緊張を解放し、骨膜への牽引ストレスを軽減。手を使う作業やトレーニングは一時的に控えるのが基本です。
STEP2|柔軟性の回復
痛みが軽減したら、前腕屈筋群・伸筋群のストレッチで柔軟性を取り戻します。改善後の維持ケアとしても有効です。
STEP3|再発しない身体づくり
手掌部の筋肉・前腕屈筋群と伸筋群のバランス・肩甲帯の可動域を整えるリハビリを行い、肘への負荷が分散できる身体を構築します。
当院の治療方針
新潟すばる鍼灸・リハビリ整体は、「感覚ではなく、分析から改善を設計する」ことを治療の基本方針としています。
症状が出ている部分だけを処置するのではなく、なぜその部分に負荷が集中するのかを分析し、原因から変えていくアプローチをとります。
鍼治療は北京堂鍼灸浅野式をベースとした多鍼・深鍼を用い、筋肉の深部まで直接アプローチします。筋肉内の血管拡張と筋緊張の緩和を促し、炎症修復を同時に進めます。リハビリはMSMメソッドに基づき、弱化した筋肉の活性化と動作パターンの修正を行います。
「また再発した」を繰り返さないための身体づくりが、当院の目標です。


鍼治療のポイント
主な刺鍼ターゲット
内側上顆炎・外側上顆炎ともに、原因となっている前腕の筋肉に直接刺鍼し、緊張を和らげます。骨膜の炎症がある部分には、皮内鍼や円皮鍼などの貼るタイプの鍼も併用し、炎症を抑えていきます。
筋肉の緊張や張り感が中心のケースであれば、2〜3回程度でかなり軽減が見込めます。骨膜の炎症まで進んでいるケースは、筋肉が緩んでから炎症が治まっていくため、痛みの軽減まで2〜3回ほどかかります。
手を使う作業やトレーニングを続けながらの通院よりも、一時的に負担を減らしていただいたほうが、期間・回数ともに早く改善します。改善後に違和感が出始めたタイミングで早めに施術を受けていただくと、少ない回数で対応できます。
リハビリ運動療法
肘に負担が集中する根本には、手掌部・前腕・肩甲帯の筋力バランスの崩れがあります。
握る動作を支える手掌部の虫様筋が弱化すると、指や手首の関節が不安定になり、その分の負担が前腕の筋肉、さらに肘へと集中しやすくなります。また前腕屈筋群と伸筋群のどちらか一方に負担が偏ると、骨膜への牽引ストレスが増大します。
見落とされがちなのが肩甲帯です。肩甲骨まわりの可動域が制限されていると、本来肩や体幹で吸収できるはずの負荷まで前腕・肘で受け止めることになり、オーバーワークの状態を作り出します。
リハビリでは以下を段階的に進めます。
- 手掌部の虫様筋の活性化(握る動作時の関節安定性の回復)
- 前腕屈筋群・伸筋群のバランス調整
- 肩甲帯の可動域拡大による肘への負担分散
- 競技・作業動作に向けたフォーム修正
炎症が残っている時期は負荷のかかる運動は避け、段階的に進めることが重要です。
よくある質問
Q. 安静にしていれば自然に治りますか?
A. 軽度な筋肉の張りであれば安静で落ち着くこともありますが、骨膜まで炎症が進んでいる場合は、原因となっている筋緊張が残ったままだと再発しやすくなります。
Q. テニス肘とゴルフ肘は同時に起こりますか?
A. テニスのように両面でボールを打つ競技では、肘の内側・外側の両方に負担がかかり、両方の症状が同時に出ることがあります。
Q. 何回くらいの施術で改善しますか?
A. 筋肉の緊張が中心のケースは2〜3回程度、骨膜の炎症まで進んでいるケースはもう少しお時間をいただくことがあります。手を使う作業やトレーニングを続けながらだと、期間・回数ともに多めにかかります。
Q. ストレッチだけで予防できますか?
A. ストレッチは維持ケアとして有効ですが、根本原因である手掌部・肩甲帯の筋力バランスの崩れが残っていると、負担の集中自体は解消されません。ストレッチとリハビリを組み合わせることが再発予防につながります。
Q. 関節ネズミや靱帯断裂の場合も鍼治療は効きますか?
A. 関節軟骨の剥離(関節ネズミ)や靱帯の断裂は、鍼治療では改善が難しく、手術が適用となるケースです。まずは状態を確認させてください。

