脊髄小脳変性症(Spinocerebellar Ataxia)は、遺伝的な要因によって引き起こされる神経変性疾患の一種です。この疾患は脊髄と小脳に影響を及ぼし、運動の調整や協調に障害を引き起こします。
主な症状は運動失調です。患者は歩行困難や姿勢の不安定、手の震え、筋力低下などを経験します。また、言語の障害、視力や聴力の低下、吞嚥困難などの症状も見られることがあります。
現時点では、脊髄小脳変性症の根本的な治療法は存在しません。しかし、症状の維持や緩和、合併症の予防のために、リハビリテーション、物理療法、言語療法などの様々な対症療法が行われます。鍼灸治療もその中の一つです。
当院では脊髄小脳変性を治すことや進行をとめることはできませんが、鍼灸治療により症状改善や進行を遅らせることを目的に行っています。
脳細胞の活動を活性化させる頭皮鍼
鍼治療は頭部、体幹部、四肢に刺鍼することで、患部の筋肉の血流改善による動きやこわばりの改善や、自律神経の興奮を整えたり、脳神経細胞の活動を活性化することができます。
小脳や大脳皮質の脳神経細胞の活動を活性化する為には、頭皮鍼という鍼治療を行います。頭皮鍼は頭皮に鍼を刺すことで、頭蓋骨の奥にある大脳皮質の血管拡張を起こし、それにより脳細胞の活動を活性化します。
ただし、変性した細胞や死滅した細胞は元に戻りません。残存している神経細胞を持続したり、再活動化をさせるのです。なので、症状が重症化したり、長期化すると改善が期待できなくなります。
自律神経症状には、交感神経興奮状態から副交感神経への切り替えを目的とした刺鍼を行っており、それにより体幹部の筋肉の緊張や自律神経症状の改善を図っています。
病気は完治はしない、改善するのは症状
残念ながら当院のできることは症状の改善までです。難病に関しては完治(根本的改善)することはありません。
症状が改善したり、良い状態で維持する事は可能ですが、難病指定される病気に関しては、根本的な原因が科学的に解明されていません。なので、完治したという証明も出来ないのです。
現代科学では「脳」の研究が進んでいますが、未だにわからないことだらけです。
症状の改善緩和を目的として行う当院の鍼治療は、四肢の動きやこわばり、自律神経症状(めまいや不眠、その他)を改善を図ることで、日々の生活を少しでも楽にすること、寝たきりにならない様に、動ける状態を出来るだけ長くすることを目的としています。
来院施術は要介護3まで、
当然、同じ病気でも状態が違います。未変性細胞には有効ですが、変性しきってしまった細胞には効果がありません。
ですので、要介護3以上の病状が進行してしまっている方には有効な治療ではありません。早期治療が絶対条件になります。
要介護3のレベルの方までお受けしてしておりますが、介助が必要な方はご家族の方が一緒に来院ください。
当院の難病治療について
体験の流れ
- LINE予約かお電話でのご相談
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施術に関して
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*ふらつきや歩行に支障をきたしている場合は、必ずご家族の方が介助に一緒にご来院ください。